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「空家問題」「空き地問題」

不動産コンサルティング




人口減少社会の昨今、やや郊外の東松山市でも空家の老朽化・放置は深刻な問題です。


数年前、東松山駅から5分位の角地に、
本当にボロボロな空き家があり、問題になっていました。
今にも崩れそうでしたし、
特に防火材など使っているわけもない、木材むき出しの構造だったので、
不審火が起きれば延焼で大きな被害が出ていたかもしれません。




結局、所有者と連絡が取れたのか、
2,3年前にやっと解体され、
今は新しい方が家を建てたようです。





なぜ空家が発生するのか
理由はいくつかあります。


 ・引っ越した後、普通に放置
 ・破産や困窮等により消息不明となり、そのまま放置
 ・亡くなった後、相続人が使わず放置
 ・相続で揉めて引継ぎ先が決まらずに放置
 ・相続登記をしないうちに相続人不明となり、誰のものかもわからず放置



思いつくところでは上記のような理由です。
相続がらみが多いですね。





空家は、資産ストックの未活用という観点からも、市町村にとって不利益です。



もちろん、近隣住民にとっても迷惑になることが多いです。
不審火の恐れ、不審者の占有なども心配ですが、
草木が越境してしまうのは非常に困ります


役所に苦情を言ったところで、民間の問題なので大したことはしてくれません。


※東松山市では、環境対策課の方で所有者に手紙を出す手配をしてくれますが、
 さすがに所有者の現住所は教えてくれません







住宅団地の空き地が、かなり深刻な問題になっています。
管理してくれない空き地の草木は生え放題で、
森のようになっているところもあります。



こういった空き地は、
実質、自治会や近隣の方が無償で除草してあげているのが現状です。



枝木の隣地越境は、実は深刻な問題です。




例えば、自宅を売りたい方がいたとします。



お隣のお家はずっと空家で、お隣の大きな木から、
枝が思いきりこちら側の敷地に、1~2mほど越境しています。
大きな木で、屋根の上くらいまで高さがあり、
枝を刈るには業者を頼まないといけないレベルです。


あなたが不動産の買主だとして
「お隣の空家が放置されていて、枝木が越境し放題」
だとすると、どう思うでしょうか。



良い印象は覚えないでしょう。
少なくとも「マイナス要素」になります。
普通であればよい物件だったとしても、
そういった越境の放置は、価格下落要素になります。



要するに、お隣の枝木のせいで、自宅の価値は値下がりします






例えば法人業者が、不動産を購入する際に必ず求めることは
「越境の是正」です。
塀や構造物、隣の雨どいや軒部分の越境は、大きな問題です。



当然、枝木が越境していることも問題になります。



以上の全ては、引渡しまでに解消する必要があります






法人業者が買主になる場合、大きな越境物があると、
そもそも売買できないケースが多いです。
建築物や構造物などで、すぐに越境を解消できないものは、
「将来、再建築時に越境を解消する」旨の覚書を交わすこともあります。






お隣が空き地・空き家だったときの問題点



 ・隣からの越境物が放置される
 ・不審火などが怖い
 ・隣の所有者と連絡がつかず土地の測量ができない
 ・塀が共有の場合、隣と連絡がつかず、古くなった塀の再建築ができない
 ・枝木が繁茂し、景観が悪くなる
 ・古家が老朽化し、景観が悪くなったり倒壊の恐れ






などなど、空家の問題点は沢山あるわけです。



これらがそのまま、隣地所有者にとってはデメリットになり、
隣地を売買する際の価格下落要素となり得ます。



特に居住用不動産(中古住宅や住宅用地)を売買する際、
回りの環境はすべて価格の変動要素になります



自分の家の目の前がゴミ屋敷だったら嫌ですよね。
ある意味、当たり前のことです。







周りの土地は他人のものなので、勝手にいじれるものではありません。



ですが、自治会を通じて陳情したり、ご高齢の方に注意を払ってもらう。
空地や空家の放置は、市役所を交えて手紙を送ってもらい注意してもらう。



周囲の環境を良くしていくことで、
日々の暮らしのみならず、資産価値の向上にもつながります



逆に、住宅街に空地や空家を所有されている方は、


 ・放置せずに自分で管理する
 ・売却する
 ・貸しに出す
 ・管理だけしてもらう
 ・建て替える




等々、何らかの方策を考えて頂けると幸いです。






昨今、2024年には相続登記が義務化される、という話です。




要するに、要らない土地や戸建があっても、逃げることはできないわけです




そうであれば、人口減少社会で、空地・空き家が増えるなか、
本当の意味で「"負"動産」になる前に、
何らかの方向性を見つけて頂ければと思います。


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